ピケティの理論を年収100万円生活に活用する


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空前のヒットといえるトマ・ピケティ著の「21世紀の資本」


 トマ・ピケティの書籍が空前のビームとなっているようです。トマ・ピケティとは、フランスの経済学者ですが、彼の著書である「21世紀の資本」が、5940円という価格にも関わらず、10万部を超えるヒットとなっているんだそうです。
 ピケティは、この本の中で「r>g」という式を提唱しています。ちなみにrは資本収益率、gは経済成長率を意味します。つまり、資本収益率は経済成長率を超えることはないと言い切っているわけです。
 難しいお話はここではふれませんが、ちなみに資本収益率は、資本を持って得る収益であり、株式や不動産などの資本が生み出すお金を意味します。一方、経済成長率とは、文字通り経済の成長率であり、つまりはサラリーマンを始めとした労働者が働いて稼ぎ出すお金を意味します。よって「r>g」とは、労働者が働いて稼ぐお金は、資本を持って稼ぎ出すお金を上回ることはないという意味となります。

「r>g」が当てはまらない時期とは


 さて、しかし実際のデータを見てみると、実は「r>g」が当てはまらないこともあるものです。第二次世界大戦時期から、バブル崩壊に至るまでの高度経済成長期の期間です。
 戦時中においては、地政学リスクもあることから、株式は暴落します。また、不動産についても、一面が焼け野原ですから、値の付きようがありません。さらには、敗戦ともなれば実質的な通貨価値もゼロ同然となることから、そもそも資本形成モデルを作り出すこと自体が難しくなります。つまり戦時中においては、資本を作り、そこから収益を得ることは、一部の財閥以外なかなか難しいわけです。
 一方で、経済成長率はどうでしょうか。敗戦後、日本は焼け野原からのスタートとなりました。つまり経済はリセットされてほぼゼロからのスタートとなったわけです。誰もが何も持たず多くの国民はバラック同然の家での貧困生活を余儀なくされたはずです。
 つまり全国民が貧困に喘ぐ状況であったわけですが、実はこの事は、爆発的な需要を生み出すことにつながります。皆何も持たないわけですから、働いてお金を作り、様々なものを買い揃える必要がありました。このため、作れば売れるという膨大な市場を形成したのです。つまり需要に供給が追いつかない状態です。
 このような状況下においては、企業は多くの労働力を確保する必要があります。よって賃金は年々上昇することになります。また、誰もが必死に働き、得たお金で生活必需品や家電製品を買い漁るわけですから、需要はさらに増大することでしょう。需要が増大すれば、仕事が増え、労働力確保の為に企業はさらに高い給与を支払って人材を確保しなければなりません。
 この上昇スパイラルにおいて、所得は倍増し、それとともに生活は豊かになります。そして市場はさらに拡大し、経済成長率は飛躍的な向上を果たすことになったわけです。よってこの時期においては、「r>g」は当てはまらないわけです。

現状の経済に合致する「r>g」とさらに拡大する格差社会


 しかしそれ以外の時期を見てみると、日本においても「r>g」の公式が成り立つことがわかります。つまり、労働者が働いて稼ぐお金は、資本を持って稼ぎ出すお金を上回ることはないわけです。
 当初のアベノミクスにおいては、日本の高度経済成長期の法則をもとにしてのトリクルダウン構想を打ち出していました。これは、上位層が潤えば、上位層から中間層や下位層へとお金が流れていくので、全体が潤うことになるという論理です。
 しかし、現在においては、「r>g」の公式がむしろ正しいといえるため、経済成長率は資本収益率を上回りません。つまり、資本収益率を引き上げるような政策をいくらとっても、それが経済成長率には結びつかないわけです。
 これは、実際のお金持ちの資産運用を見ても明らかです。お金持ちが資本を増やした場合、そのすべてを消費へと回すことはありません。むしろ再投資をしようとして、資本収益率を増大させようと立ち回ることになります。しかし再投資は、中間層や下位層の消費には何ら結びつくことなく、よってトリクルダウンは発生しないわけです。
 さて、「r>g」が合致するとなると、今後はどの様な状況を日本経済は見ることになるのでしょうか。
 経済成長率が資本収益率を上回ることがないわけですから、どんなに働いたとしても、資本を持つものが得るお金には適いません。つまり、資産を持つ者は、さらにお金持ちとなる一方で、資産を持たざる者は努力のあるなしに関わらず、資産家を超えることはありません。よって格差はさらに拡大し、この逆転は、戦争などの大事が発生する意外にないわけです。

年収100万円生活に「r>g」は活用できるか


 これまでの説明において、「r>g」の概要をご理解いただけたことかと思います。次にこれを年収100万円生活に活用できるか否かを考察していくことにしましょう。
 各所でふれてきたように、ピケティは「r>g」を提唱しています。つまり、経済成長率は、資本収益率を上回ることはないわけであるわけですから、年収100万円生活においても、できれば恩恵を多く得ることのできる「r」を活用したいものです。
 しかし年収100万円では、大きな資本形成には無理があります。ただし、もしあなたがまだお若く独身であるならば、「r」部分を時間をかけて形成することは可能であるはずです。つまり「g」部分が低いとしても、そこからの恩恵は薄いわけですから、それに頼ることなく、時間をかけて「r」の構築を地道に行えば、そこからの恩恵を後に受けることができるようになるはずです。
 また、仮に年収が300万円程度あるという方であれば、年収100万円生活を具現化するだけで、年間200万円もの資産を残すことができます。つまり5年で1千万円ということになります。資本もこの程度まとまると、不動産を始めとして、さまざまな投資ができるようになります。また、資本形成時期は、是非とも投資に関する様々なお勉強を続けていただきたいと思います。
 経済や投資に関する知識は、つまりはお金に効率的にお金を生み出させる操作方法でもあるわけです。そしてその知識が豊富になれば、お金を自由に使ってお金を生み出すことができるようになるものです。
 そして、資本収益率による収益を生み出すことができるようになったなら、徐々に「g」部分を削減していくことで、代わりに自由な時間を得られることになります。過酷な労働から解放され、自由にやりたいことをやって過ごすことができるわけです。

年収100万円自由生活で注視すべき部分とは


 年収100万円生活には、二通りの活用があろうかと思います。まず第一は、年収100万円生活により、いち早く「r」部分を形成してしまうことです。これを実現してしまえば、生涯にわたり労働で苦労することなく、適度に働く構図が具現化することでしょう。
 第二は、「g」を極力絞り、自由を手にしつつ時間をかけて「r」を積み上げていくことです。これには、生活環境や意識の抜本的な改革が不可欠ですが、このことについては各所でふれてきています。「g」を極力絞りつつ「r」を形成するわけですから、時間はかかりますが、若ければ時間を味方につけることができることから、それも可能となるわけです。
 安定した経済的自由を優先するか、もしくは自由を優先するかは、個々の判断であるわけですから、どちらが正しいとは言うことはできません。しかし、いずれにしても、無意味かつ無計画に過酷な労働を続けることはありません。
 各所でもふれてきていますが、過酷な労働を得ることで、せっかく得ることができたお金を、無駄な浪費によって溶かしてしまうのであれば、「r」の形成に励むべきです。また、どうせ溶かしてしまうのであれば、その部分の労働を削減し「r」部分形成のためのお金を稼ぎつつ、その分、自由を謳歌する方が、よほど素敵で自由な人生になるとは思われませんでしょうか。
 人生のあり方は十人十色ですが、それでも無駄な浪費や、辛く苦しい労働を続ける価値は低いといえます。働いては消費しそしてまた働くという、いわば経済の歯車として生涯を送るのであれば、ぜひとも「r」と「g」のみに注目し、より自由に楽しい人生を歩んでいただきたいと思います。
 年収100万円の自由生活には、あなたの人生を劇的に変えるだけの力があることを、是非ともご理解いただければと思います。

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