節約することが無条件に正しい訳でない事実


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昨今では誰もが節約の考え方を持っている


 実質賃金の下落に歯止めがかからない現代において、節約するという行為は、とても重要な要素のひとつとなります。たとえば、主婦の方はより安く品質の良い食材を求めて、チラシ片手に複数のスーパーを往復するかもしれません。特売日を狙ってそのスーパーに出向きます。タイムセールをねらい打ちにして、さらに安く食材を購入することに成功することもあるはずです。
「いつもなら同じものを買うと7千円はかかるところを、今日は5千円で済ませることができたわ。2千円も節約することができた」
 ある奥さんは得意気に大きな袋に入れた食材を持ってスーパーを後にします。
 また、ご主人においても、少ない小遣いの中からのランチ代を減らそうと、より安い定食屋さんを探すことでしょう。
「今日はこの定食屋、コロッケ定食が安いんだ。ちなみに明日は別の店の割引クーポンを持ってるしね」
 より安価にランチを済ませるコツを持つ男性陣は、昨今では意外に多いものです。実に堅実的であり涙ぐましい努力といえます。
 このように、私たちは、節約により少しでも安い買い物をしようと考えるものです。無駄にお金を使っていては、いくら稼いでも足りないことを、現代の人々はよく知っているからです。
 しかしこの節約、もう一歩踏み込んで考えるべき点が残されています。そしてこの一歩を知っているか否かにおいて、年間の収支額は、場合によって数十万円もの格差を生むことすらあります。

より安く販売しようとする企業努力の背後にあるもの


「節約とは、必要なものをより安く手に入れること」と考えられている方は少なくありません。 確かに同じトマトであれば、1個100円で買うよりは80円で買った方が良いはずです。無駄に20円を支払う意味などどこにもないからです。
 ところが実は、ここにひとつの大きな落とし穴があります。
 デフレ傾向の続く現在において、市民の財布の口はとても堅いものです。つまりものが売れません。そこで企業では、持ちうる最大限の企業努力を重ねることで、他社よりもより高品質な商品を、より安価に販売することを目指します。他社よりも品質の良い商品を、より安く販売することができれば、その時点で他社を凌ぐアドバンテージを手にすることができるからです。
 ただしこの努力だけでは、企業収益は結果として下落していくはずです。他社よりも商品あたりの利益率が少なくなるためです。そこで企業は、手にしたアドバンテージを最大限に活用し、より多くの商品を販売しようと努力します。つまり薄利多売を狙うわけです。そこで、安さを武器に大々的な広告をうつかもしれません。また、ポイント還元などの付加価値をつける企業もあることでしょう。
 節約家がこの企業アピールに気づかないわけはありません。より安く購入できて、しかもポイント還元の付加価値もあるとなれば、その店舗は多くの客で混雑をすることになるでしょう。

節約を超えた節約法を学ぶ


 ここで今一度、この企業や店舗の狙いを思い出していただく必要があります。企業は何を求めていたかです。彼らは商品を安く提供することで、薄利多売を狙っていたはずです。つまり、安い商品を全面に出しつつ、結果としてより多くの商品を買ってほしいと願っているわけです。
 消費者は、いとも簡単にこの戦略に乗るものです。安いからいう理由で、大量の商品を購入しようとします。実はその中には、決して安くないものも含まれていたりします。また、本来は必要のないものにさえ手を出すことになります。つまり、お得感のある買い物はできるものの、結果としてお財布からは多くのお金が出て行くことになるのです。
 先にふれた「もう一歩」とは、実はこの点を注視することに他なりません。同じものをより安く手に入れることは、とても大切なことですが、その上で、商品が本当に必要なものかを慎重に見極めることがとても重要なポイントとなります。
 トマトは100円で買うよりも80円で買った方が節約になります。しかし買わなければお金はかかりません。また、より安い定食屋を探せば数百円の節約になります。しかし自宅からおにぎりをもっていけば、ランチ代をかける必要はなくなるはずです。
 つまり節約には、より安く購入する以前に、それを買わないで済ませることがでいないかという意識を働かせる必要があるわけです。
「でも、食材はどうしても必要なものでしょ?」
 確かに食材がなければ家庭で料理をつくることはできません。しかし個々のものを検証すると、案外なくても全く問題のない食材や、買ったものの腐らせてしまう食材は決して少なくありません。単純な試算においても、月々購入する食材のおおよそ20%から40%程度は、しっかりとした見極めをすることで、削減できるものとされているのです。
 一ヶ月4万円を食材に使う家庭が、しっかりとした食材の見極めを行うことで、30%の削減を実行することができたとします。すると個々の商品の節約以前に、1万2千円のコスト削減に成功することになります。年間で14万4千円です。また、ご主人のランチを手弁当に変えたとします。この場合は用意する食材は増えることになるものの、一日300円以上のコスト削減にはなるはずです。月20日で6000円、年間で7万2千円です。
 これだけでも年間の削減合計は、おおよそ20万円ということになります。つまり平均月収のご家庭における一ヶ月分の支出合計に迫るのです。同じ視点で見つめれば、各所に同様の漏れを見つけることができるはずです。
 日々の徹底した節約はとても大切なことです。しかし、そこからもう一歩踏み込んで、個々の消費に対する意識を変えることができたなら、それだけで、多くの無駄をより容易に節約することが可能であることを、是非ともご理解いただければと思います。

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